これマタタビの実です。
マタタビはご存知のとおり、「猫にマタタビ」という言葉があるとおり猫が大好きで有名な植物ですが、実を焼酎につけたお酒も美味しいので知られています。
山を歩いていると、ツルにたくさん実がなっていました
右にあるどんぐりの形をしたものが正常の実、枝についているデコボコした形の実は、虫こぶまたは虫えいといって、花の咲く時期にマタタビアブラムシが寄生して奇形になった実です
このように外からの侵入者に対して、人間が傷口にかさぶたを作るように、植物は皮を堅くしたり形を変えたりして自分を守ります。
そして、この奇形化した実こそが焼酎づけにすると美味しいお酒になる、ということになっています。何やらマタタビ酸というのが多いらしいです。
マタタビは花の咲くころ、ツルの先にある葉の数枚を白くします。
これは花が咲いたよ~、と訪問昆虫に知らせる合図と言われていますが、どの昆虫に知らせているのでしょうか?
花などが白く見えるのは、白い色素があるわけではなく、間にある空気の層が光の加減で白く見えています。
マタタビの葉は夏になると緑の葉が白く変化するのですが、葉緑素はちゃんとあって、間に空気の層ができて白くなったので、葉に傷をつけてみると空気が抜けて緑になります。
虫こぶになったマタタビの実をつけた焼酎、飲んでみたいものですが、さっさとしなかったら、実がショボショボになってしましました
マタタビ酒を作るには数が足りませんね。