山ではホオノキの花が咲いています。大きな木の上に花をつけるホオノキですが、幸いなことに目線に花が咲いていました🌺
タイザンボクに似た花を咲かせるホオノキはモクレン科の植物で、良い香りがします。でも、この花、実は香りだけで蜜がないといわれています。
ホオノキの花は雌しべが先に受粉OKとなります。まず、甘い香りで虫を呼びます。半分くらい開いた花に飛び込んだ虫は蜜がないと知ってそこから飛び出そうとしますが、花弁はツルツル滑ってなかなか外に出られません😟仕方がないので雌しべをよじ登りながら花から出ていくのですが、この時虫についている花粉が雌しべにつきます‼
翌日花は大きく開き、おしべから花粉が出てきます。虫はまたしても甘い香りに誘われてやってきて花の中を歩き回り、花粉をたくさんつけて飛んでいきます。
そして3日目おしべがこのようにはらはらと散っていき、わずか3日で花の役目を終えます。
雌しべと雄しべの時期を変えて、自家受粉をしないように工夫しているんですね。
次々花が咲くので花の時期は長いのですが、一つ一つの花の命は短いのです。
それにしても今年は低いところに花がついていて、美しい花の顔も見られましたし、良い香りも存分嗅ぐことができました。