カジノキ

カジノキ1.JPG

先日の観察会で、わずかに枝に残ったカジノキの実を見てきました。

そこでご一緒だったFさんがその時の写真とおまけの写真を送ってくださいました。

直径2~3センチくらいの大きさで、面白い形です。

一口に実といってもいろいろで、これはたくさんの果実が集まった集合果(偽果)といわれるものです。

先端に黒く見えるのが種ではなくて、本当の果実(痩果といわれる)らしいです。

和紙の材料でも有名なコウゾはこのカジノキとヒメコウゾを掛け合わせたもので、コウゾも和紙の材料として使われてきました。カジノキ2.JPG

この仲間、良く似ているのでカジノキとヒメコウゾを間違えたシーボルトがヒメコウゾにつけた学名が、Broussonetia kazinoki、本物のカジノキの学名は、B. papyrifera です。ややこしい。

花も目立たないけど面白い形で、思わずこれ何?と思ってしまいますよ。花は5~6月頃に咲きます。