ホオノキとタイザンボクの花

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学校や公園にタイザンボクの花が咲いています。

高いところに咲くので花を見落としてしまいがちですが、遠くから見ると、その花が大きいので目立ちます。

モクレン科のこの木の花はとてもいいです。

 

 

 

山では同じモクレン科ホオノキの花が咲いています。

ホオノキ 花.jpg

そう、あのホオバ焼きの葉っぱの、ホオノキです。

花を見るとそっくりsign03

こちらもとてもいいですnote

どちらも高いところに花を咲かせるので、なかなか花を観察することができません。

香りも嗅ぐ事は難しいのですが、びっくりするほどいい香りなので、チャンスがあったら是非香りをかいでくださいsign01

花は次々咲くので、花の時期は長いのですが、一つの花の咲いている期間は何と4日しかありません。

開花して2日目はめしべの時期、翌日はおしべの時期、そして4日目には散ってしまうという短命の花です。

おしべとめしべの時期をずらして、他家受粉をするようになっているのですが、同じ木の花が次々咲くので、意外に自分の木の花粉と受粉してしまうこともあるらしい・・・coldsweats01

タイザンボク めしべ.jpg

 

この素晴らしい香り、もちろん虫を誘う香りなのですが、どうやら虫のお目当ての蜜は用意されていなくて香りだけのようです。無駄なエネルギーは使わないという賢い作戦。では、どのようにして虫を花に引きつけておくのでしょうか?

花びらはつるつるしてて、虫が香りに誘われて花にやってくると滑って花からなかなか出られなくて、めしべを伝わって飛んでいくように出来ています。花の中に入ってしまった虫は、花の中でぐるぐる動き回っているうちに花粉をつけたり、めしべをよじ登っていく間に受粉を助けたり、まんまとホオノキの罠にはまってしまうようです。

それにしてもいい香り、今年はホオノキもタイザンボクも香りをかげましたcherry

受粉したその後は・・・・ホオノキ 実.jpg                                                         

 

もちろん、こんな風に実になっていきます。

秋に熟して袋の中に赤い実が入っています。

ホオノキは芽ぶきの時は、一つ一つの葉が托葉に包まれていて展開するときの淡い色が何ともいえずきれいだし、花の時期は、香りが抜群にいいし、夏の葉は味噌をのせて朴葉味噌として楽しめるし、実の時期も興味深い・・。

大好きな木です。