今年もたくさんのスミレを見ました
花の形も色もいろいろ、葉っぱの形もいろいろ、
紫 薄紫、ピンク、白、黄色・・・・・。
花弁がそっくりかえっているもの、距が長いもの、丸く短いもの・・
スミレだけで一冊の本が出来るくらい種類があります。
こんなに可愛らしくつつましやかに見えるのに、以外にしたたか。
春先花を咲かせて実を作ります。受粉には、距といって花の後ろに伸びた袋に蜜を溜めていて、虫のえさを用意しています。ビロードツリアブのようなくちばしを持ったアブを引き寄せて、蜜を吸っている間にしっかりと花粉がつくようになっています。
虫のいなくなったころは、閉鎖花といって開花せずに、自分で受粉をして種をつけます。
種ができると、とりあえず実を開いて飛び、さらに蟻を引き付けるエライオソームをつけていて、蟻に遠くに運んでもらいます。
こうやって自分の勢力地図を大きくしていく戦略です。
実はスミレ、最初は木本でした。スミレ科は南アメリカのアンデス山麓から始まったとか。
そこから分布地を広げるために、寒さに耐えるように小さくなり、冬は姿を消す草になったという説も・・・。
ほんと!植物は面白い