植物観察をしながら、箱根園芸福祉の森を歩きました
この写真はニワトコの花です。
ついこないだまではブロッコリーそっくりの蕾だったのに、花が開くと、クリーム色の真ん中に赤いめしべの柱頭が見えます。
まわりは火花を散らしたように、花粉をいっぱいつけておしべが並んでいます。なんてかわいい
夏になると赤い綺麗な実がなります。ニワトコは成長が早いので、幹を充実させることなく枝を伸ばします。そのため幹の中心は柔らかい髄で出来ています。それを顕微鏡観察用切片を作るときに、材料を挟んで切るのに利用されるそうです。
エネルギーをどこに使うかはその植物次第。ニワトコは、周りの木々の成長に負けないように、多少スカスカでも早く上に伸びてお日様に当たれるようにするのですが、そのため、その材はあまり長持ちせずに枯れてしまいます。そして、また新しい枝を伸ばす、という戦略。効率がいいのか悪いのか・・・?
こちらの写真はコナラです。
コナラの新芽はピンクです
絹のような細かい毛があって、キラキラ輝いています
植物学者のN先生は、このように毛が生えているのは、寒さを少しの時間差をつけて防ぐため、と話していました。
コナラは雌雄異花。同じ木に雄花と雌花を咲かせます。
ピンクの新芽と一緒に、雄花序が見えています。
他にもホウノキの葉は一枚一枚薄紙に包まれているように、葉っぱの間に托葉があります。それもピンクできれい。
この時期、日ごとに変わる木々の様子。毎日山に行って見ていたいですね。