ムラサキケマンとミヤマキケマン、ジロボウエンゴサクは親戚

山を歩いているとムラサキケマンミヤマキケマンジロボウエンゴサクに出会いましたheart04ムラサキケマン、ミヤマキケマン1.jpg

ジロボウエンゴサク1.jpg

ムラサキケマンミヤマキケマンは多少背が高く、花が目立つのでよく見つけられます。

華鬘(ケマン)とは、仏堂の荘厳具の一つで、むかしは生花で作られたリング状の環だったとのこと。名前はそこからの由来なので、どちらの花もたくさん花がついています。

一方、ジロボウエンゴサクは背が低く、おまけに花数も2輪ていど。目立ちません。

が・・・。よ~く見ると似たような花の形で、おもしろい形ですwink

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ミヤマキケマン.jpg

ムラサキケマン.jpg

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ガクはほとんどみえなくて、花の後ろに距と呼ばれる筒のようなものがあります。

花柄の上にちょこんと乗っかったような形。

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花を正面から見ると、めしべやおしべは全く見えません。

虫が花弁の上に乗って距の中の蜜を吸おうとすると、花弁が押し開かれておしべとめしべに触れて受粉をする、という仕組みです。

ところが・・・・。花を解剖してみると、ほとんどの花がすでに自分の花粉で受粉(自家受粉)しているのだそうです。

ではどうしてこんな作りにしたのでしょうか?

知っている方がいたら教えてください。

最近は春になってこれらの花に出会うと、ついつい中を見てみたくなります。

ジロボウエンゴサク、可愛い花ですので是非みつけてくださいな。

(2014・04・29)