フキノトウにも雌雄がある・・・

フキノトウの花が咲きました。そう、フキノトウはフキのつぼみです・・・。あれ・・・、だけど花の様子が違うものがあります。

フキ 雌花.jpg

 

フキ雄花1.JPG左の写真の花は白っぽくって、右の写真はちょっと黄色い・・・?

フキには雌株と雌株があって、左の株が雌株、右の株が雄株です。

だから右の株は花粉を付けているので黄色いです。

 

雄株は花粉を飛ばしたら花は枯れてしまいます。雌株は種をつけてタンポポのように綿毛を飛ばします。

フキノトウを摘むときは、大きい雄株をお勧めします。

フキのように雌雄異株のものは他にもたくさんあります。例えば、よく知っている例ではイチョウギンナンのなる木とならない木がありますね。キィウィフルーツもそうです。実をならせるには花粉も必要なので、雄株と雌株両方植えないと実がなりませんのでご注意を。

アオキは葉が冬もきれいな緑で、かわいい赤い実をならせる木です。それを見たイギリス人が自国へ持ち帰ったけれど実がなりません。赤い実の株を持ち帰っただけで、雌株だけだったためです。その約100年後にようやくロバート・フォーチュン氏が雄株をイギリスへ持ち帰り、一見落着・・・・という話もあります。

このように、雄の株と雌の株に分かれている植物もありますが、同じ株(木)で花が雄と雌に分かれているものもあります。

たとえば・・・・・。

オオバヤシャブシ 花 実.jpgオオバヤシャブシの木には、雌花と雄花が付きます。

黄色いぶちぶち模様の虫のようで垂れ下がっているのが雄花です。

頭が茶色になって上を向いてついているのが雌花です。

 オオバヤシャブシ雌花1.jpg

ほかにはキュウリカボチャウリ科の花々、もうすぐ咲くアケビの花、ドングリのなるコナラカシそしてマツなど・・。

これからの季節、多くの植物が花を咲かせます。同じように見えても、よ~く見ると花粉を付けて黄色い花と花粉のない花があるかも。

雑種を作って生き延びられるように植物も考えているのですね!?

(2014・04・11)