左端の写真はゴンズイという木の実です。
右上の写真はタンキリマメというツル性植物の実です。
どちらも赤い袋状の実が開いて、黒い種を実の端にくっつけています。
黒い実はきらきら輝いていてとてもきれいです
ゴンズイの名の由来は、同じゴンズイという魚から。樹皮の模様がゴンズイに似ているからとか、材が用途がないことが役に立たない魚のゴンズイと一緒だからとか・・・。
タンキリマメは、痰を切る、かつて実を去痰剤として使ったからだそう。写真のように豆です。
どちらも面白い形で、赤い実は目を引きます。鳥が見つけて食べるように赤くして、タネを運んでもらうのですね
右の写真はフジのサヤです。
今フジはサヤをぶら下げてはじけるのを待っています。
サヤが乾燥してくるとサヤがねじれてはじけます大きな音がするらしい・・。
中のタネがその勢いで遠くへ飛ばされます。
かの寺田虎彦も庭のフジのタネが飛んできて、大きな音をたてて家の障子にぶつかっていたと書いています。どうやらすごい勢いで飛ぶらしいです。
先ほどのゴンズイとタンキリマメの実は、鳥に食べてもらいたくて目立つ赤い色でした。
動物に食べられないように土の上におちたタネは紛らわしく変装しています。
それぞれの植物の知恵ですね。
ちなみにフジの実は食べることもあるようです。毒があると書かれているものもあるので、食べすぎは禁物